ガス、ガソリン、どれが良いの?! ソロキャンプで使いやすいバーナーはこれだ
ソロでソト遊び、ソロキャンプ歴4年、通算キャンプ歴20年以上の、ソロソトキャンプ管理人のサトシンです。
このブログはソロキャンプと旅や街歩きなどを発信していきたく開設しました。
ソロキャンパーとしては初心者ですが、少しでも管理人の経験が皆さんのお役に立てれば幸いです。
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今回はソロキャンプの楽しみとして欠かせない?!キャンプ飯を作るためのバーナーを考えてみましょう。
まず、バーナーと呼ぶべきか?!、ストーブと呼ぶべきなのか?!、で悩んでいますが、最近は薪ストーブや石油ストーブを持ち込む冬キャンプもありますので、ストーブと呼ぶと紛らわしいので、ここではバーナーと統一して書いていこうと思います。
さて、バーナーを選ぶにあたって、下記のような疑問があると思いますが、
- 「バーナーって使用燃料がいろいろあるけど、どれが一番良いの?」
- 「どれが一番簡単に使えるの?」
- 「安全性は大丈夫?」
- 「コストパフォーマンスが高いのはどのタイプ?」
管理人はガソリン、ガス、アルコール、固形燃料など灯油を除くほとんどの燃料のバーナーを使用してきましたので、この記事を読んでいただければ、あなたにピッタリなバーナーを選ぶことができます。
バーナーの種類
バーナーには大きく分けて、下記の5種類の燃料を使用する物があります。
- 灯油---代表的なのはマナスルですが、最近はトンと見かけなくなりましたね
- ガソリン---コールマンやMSR、スベア等が有名です
- ガス---もちろん現在はこれが主流、種類も千差万別で選びたい放題です
- アルコール---青白い炎で雰囲気は抜群ですが、使用には慣れも必要です
- 固形燃料---百均などで入手可能で簡便ですが、火力の調整ができないなどの不便があります
ここでは、アルコールと固形燃料を除いた、灯油、ガソリン、ガス式を考えてみます。
では、それぞれの特徴を見てみましょう。
1. 灯油バーナー
これは現在では手に入れるのが難しいほどですが、過去にはほとんどの登山者がこの灯油を使用する国産のマナスルのバーナーを使っていたような気がします。
管理人は灯油の臭いが苦手でしたが、マナスルはデザインがとてもメカメカしくて、なおかつ持ち運び方法や組み立て、点火方法などが独特でカッコよく、何となく憧れていました。
しかし、現実に使うとなると、ポンピングやらプレヒートやらの独特な"儀式"を通過しないと使用できない難しさがあり、これには手を出しませんでした。
よって、これ以上の感想はなしですので、あしからず。
マナスルは現在でも販売はされていますが、かなり入手困難なようです。
もう一つ、武井バーナーも専用五徳をセットするとストーブ以外にバーナーとして使えますが、こちらも入手は困難なようです。
メリット
- 灯油なので燃料代が安価
- 灯油ストーブやオイルランタンと燃料が共有できる
- 真鍮の見た目とメカメカしさがとてもカッコいい
デメリット
- 組み立てやポンピングとプレヒートが必要で点火が面倒
- 入手困難
まとめ
管理人的にはわざわざ入手困難で面倒な灯油バーナーを使う必要もないと考えていますが、キャンプ場でマナスルや武井バーナーを使っている人を見ると
「おっと、シブイの使ってるな~」
と二度見してしまいますので、そのリアクションを密かに楽しめるとは思いますし、面倒な"儀式"も楽しめるならば、ぜんぜんOKだと思います。
2. ガソリンバーナー
管理人が一番最初に買ったバーナーがコールマンのピーク1と言うガソリンストーブでした。
当時、もちろんガスカートリッジのバーナーもありましたが、真冬の本栖湖などの寒冷地での使用には安定して燃焼するガソリンバーナーが使いやすかったのです。
ただし、ガソリンバーナーも灯油バーナーほどではないですが、ポンピングかプレヒートが必要で、着火のタイミングを失敗すると文字通り"炎上"しますので、注意が必要です。
ピーク1はポンピングが必要なバーナーですが、もう本当に使いこんで使いこんで、しかも何回も炎上させたにも関わらず、まったくヘタらないタフなバーナーでした。
次にピーク1よりも小型の物と言うことで買ったのが、ブログトップの写真のスベア123Rで、「イチニッサンアール」と呼んで愛用しました。
123Rはポンピングではなくプレヒートで本体を温めてから点火する方式ですが、これもタイミングによって炎上します。
(なお、寒冷地用にポンピング用ポンプも別売しています)
ソロキャンプを再開してからも30数年ぶりに何回か使いましたが、ちょっとした油断でやはり炎上もあり、でした・・・。
ですので、ガソリンバーナーを使用する場合は、絶対に写真のようなステンレスバットなどの上に置いて点火することをお薦めします。
下が枯葉などで、ガソリンバーナーが炎上すると、間違いなく大火事になると思いますので、本当に注意が必要です。
(こんな感じ↓↓)
それでも123Rの安定して燃焼した時の、ブババババ~と言う燃焼音は今だに大好きです。
使いっぱなしでほっておくとサビますが、磨く作業も案外と楽しいですし、使いこんだ真鍮のシブイ雰囲気はいつ見ても惚れ惚れします。
そう言えば一時期ガソリンタンク分離型のMSRも所有していましたが、持ち運びは不便だし、組み立てとポンピングが面倒でいつの間にか使用しなくなり、誰かに譲ってしまった気がします。
あれも燃焼音がうるさかったな~。
メリット
- 寒冷地でも安定して燃焼する
- ポンピングやプレヒートも面倒を楽しめるならば雰囲気は抜群
デメリット
- 楽しめないならばポンピングやプレヒートが面倒
- ガソリンの取り扱いには細心の注意が必要
- ガソリンを携行する容器は専用品が必要
- 点火のタイミングを間違うと炎上する
まとめ
ガソリンバーナーはその特徴的で面倒な操作や燃焼音を楽しむなど、管理人は好きですが、やはりそれなりの注意を払う必要がありますので、最初の一台にはお薦めしません。
ガソリンは気化しやすく引火温度が低くて危険なので、携行するには専用の容器が必要です。
アルコール用やパラフィンオイル等には使える容器でも、ガソリンは禁止と書いてありますので、絶対に使用は止めましょう。
3. ガスカートリッジ式バーナー
現在はこのガスカートリッジ式バーナーがメインで、メーカーや機種はより取り見取りです。
使用できるガスカートリッジには一般的なCB缶(カセットガスボンベ)と、寒冷地用などが選べるOD缶(アウトドアボンベ)の2種類があります。
管理人は古い物を含めて3モデルを使用していますので、それぞれの特徴を書いてみますが、まずはガスカートリッジ式バーナーの一般的なメリットデメリットを考えてみましょう。
メリット
- ガス缶をセットすればすぐに使える簡便さ
- 携行や扱いの安全性が高い
- バーナー以外にもガスランタンやガスヒーターなどとの互換性がある
- CB缶ならばコンビニやホームセンターなど何処でも入手可能
デメリット
- 使う量によっては数缶を持っていくことになるのでパッキング容量が増える(これは他の燃料でもさして変わらないが)
- OD缶だと場所によっては入手が難しい
- 使いかけの中途半端に残ったガス缶が貯まってジャマになる(移し替える器具もあるが使用は自己責任で)
では、例として管理人が使用しているガスカートリッジ式バーナーについて書いてみます。
- プリムス P-2243(1988年製)
- SOTO新富士バーナー アミカス
- SOTO新富士バーナー ST-310
(こんな感じ↓↓)
横からの写真も載せてみましょう。
1. プリムス P-2243
最初に買ったガスバーナーで、付属のプレートでは1988年9月製となっていましたので、33年前の物ですが現在でもまったく問題なく使用できる耐久性は抜群です。
もう少し過去に買った物かと思っていましたが、どうやら1988年まではコールマンピーク1とスベア123Rのガソリンバーナーで頑張っていたようです。
まぁファミリーキャンプなどでは、コールマンの2バーナーとガソリンランタンがメインだったので、燃料のホワイトガソリンの互換性があったと言うのも理由だったと思いますが。
2243はアップデートされながら今も販売されているロングセラーですので、信頼性は抜群です。
火力も強く2~3人のパーティーで使用するならば、X型五徳で風にも強くかなり頼りになるバーナーです。
ただし、ソロキャンプでの使用、特にマグカップやシエラカップで直接お湯は沸かすなどの使い方には、炎が横に広がるタイプなので、取っ手まで熱せられて持てなくなります。
逆に底面積の大きなコッヘル類やフライパンの使用には、安定感があり使いやすいし、例えばメスティンで炊飯をするような場合は、炎が一点に集中しづらいので、焦げ付きが減らしやすいです。
2. SOTO新富士バーナー アミカス
2243とは逆に炎が中央の一転に集中するので、料理が焦げ付きやすいのが欠点ですが、マグカップや縦長のコッヘル類を使うには、炎が横に広がらないので、とても使いやすいです。
(こんな感じ↓↓)
とても小型軽量ですし、案外風にも強く、山に持って行くには最適です。
同じくSOTOのウィンドマスターとどちらを買うか迷いましたが、冬山には行かないので、マイクロレギュレーターなしでも問題ないだろうと思い、より安価で軽量なアミカスを選びましたが、気温0℃程度の場面でも寒冷地用ガスの使用でまったく問題ありません。
3. SOTO新富士バーナー ST-310
2243があるので買うつもりはなかったのですが、Amazonのタイムセールに負けて購入してしまいました。(Amazonタイムセール恐るべし)
安価なCB缶仕様なのが最大の利点で、また、そこそこ大きなコッヘル類やフライパンから、小さなマグカップやシエラカップまで使用できる利便性の高いモデルです。
形状からパッキングサイズが大きく重いので、ザック一つで行く徒歩キャンプでは持って行きづらいですが、火力の調整も簡単で幅広い料理に使用できるので、便利だと思います。
欠点は脚部が五徳と一体で熱せられて熱くなるので、シリコンチューブ等を装着しない状態でうっかり持つと火傷の心配があります。
また、多少風に弱いので、別途風防を用意するか、百均の抜型などを利用して簡易風防にすると良いです。
(こんな感じ↓↓)
点火スイッチが押しにくいので、これも別売りですが、専用の補助部品の装着がお薦めです。
(こんな感じ↓↓)
まとめ
どれがオールマイティーに使えるかと言えば、上記3種類の中ではSOTOのST-310が一番だと思います。
入手しやすいCB缶仕様で、いろいろな大きさのコッヘル類やマグカップまで使える汎用性の高さは、パッキングサイズが大きいと言う欠点を補えるものです。
また、OD缶のもので選ぶとしたら、管理人は所有していませんが、SOTOのウィンドマスターに4本五徳を装着したものが、小型軽量の割には大きなコッヘル類も使用できるので、良いと思います。
あとがき
さて、バーナーについて書いてみましたが、野外料理もキャンプの楽しみの一つですので、バーナー選びも大切な要素だと思います。
雰囲気のある灯油式やガソリン式も良いですが、やはり一番簡単で使いやすく危険も少ないのはガスカートリッジ式バーナーなのは間違いありません。
いろいろなモデルがありますので、使いたい場所や作りたい料理などを考えてから購入されるのが、良いと思います。
また、アルコールバーナーと固形燃料の物に関しては、別の機会に書きたいと思いますので、よろしくお願いします。
皆さんの使いやすいバーナーが見つかると良いですね。
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最後までお読みいただき、ありがとうございます。