サーマレスト プロライトプラスとネオエアーXサーモの使用感を紹介
ソロでソト遊び、ソロキャンプ歴4年、通算キャンプ歴20年以上の、ソロソトキャンプ管理人のサトシンです。
このブログはソロキャンプと旅や街歩きなどを発信していきたく開設しました。
ソロキャンパーとしては初心者ですが、少しでも管理人の経験が皆さんのお役に立てれば幸いです。
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前回、R値から考えるマットと言うことで、3種類のマットのザックリとした特徴を書いてみましたが、今回は現在管理人が使用しているサーマレストのファスト&ライトシリーズの中のプロライトプラスとネオエアーXサーモの特徴や使い心地をより細かく書いてみようと思います。
『前回のマットの記事はこちら』
サーマレストマットについて
サーマレスト社は1972年創業で、マットレス以外にもシュラフやブランケットなど、野外で快適な睡眠をとることに情熱をかけているメーカーです。
その信念は「良い睡眠は良い行動につながる」と言うとても大切なポリシーであり、管理人は実際に4種類のサーマレストマットを使用してきましたが、どれも使い方次第では心地の良いマットです。
では、その中から現在管理人が使用している2種類を紹介します。
- プロライトプラス女性用
- ネオエアーXサーモ
1. プロライトプラス女性用
特徴
以前はプロライトプラスカイエン(カイエンはカラー名、カイエンペッパー色)と言う名称の女性用モデルで、R値4.2とインフレータブルマットではかなり高い数値のマットでしたが、2020年の統一規格R値への変更でR値3.9となり、名称もカイエンから女性用と変更されました。
女性用のマットの購入には多少の違和感もあったのですが、とにかく暖かいマットが欲しかったので、あえてこのマットを選択しました。
特徴としては一般のプロライトプラスが
- Sサイズ---119cm---450g---R値3.2
- Rサイズ---183cm---650g---R値3.2
- Lサイズ---196cm---880g---R値3.2
という構成の中で女性用は
- ワンサイズ---168cm---640g---R値3.9(購入した時は4.2表記)
微妙な数値だったのですが、長さに関しては168cmでも充分だろうと思っていましたので、Rサイズとほぼ同じ重量でよりR値が高い女性用を選択しました。
より暖かい理由は、冷えを感じやすい背中と足元のフォーム材の軽量化のための肉抜きを減らして、その部分の断熱性を確保していることによります。
(こんな感じ↓↓)
実際に冷えを感じるのは、ほとんどが腰と足先部分なので、この肉抜きは理にかなっていると思いこのマットを選択しましたが、かなり優秀な断熱性だと感じています。
長さの割に重いのは、肉抜き部分の少なさとのバーターなので、それについては納得しています。
フォーム材を内封した半自動膨張式のインフレータブルマットなので、それほど息を吹き込まなくて良いのはメリットですが、スタッフバッグから取り出してから数時間たたないと膨らみが弱く、それだけ大量に息を吹き込むことになりますので、キャンプ場に到着してテント等を設営したら、なるべく早くにスタッフバッグから出して広げて置くことをお勧めします。
参考重量
- カタログ数値 640g (本体のみ)
- 実測値 661g (スタッフバッグ込み)
比較対象
購入時の比較対象は上記サーマレストプロライトプラスとニーモのゾアシリーズを検討し、ニーモの軽さにも惹かれたのですが、やはり暖かさを優先してプロライトプラス女性用を選択しました。
2. ネオエアーXサーモ
特徴
内部に熱反射素材フィルムを挟み込むなどのテクノロジー満載。
これはもうR値6.9の最強クラスなので、とにかく暖かく眠ることだけを考えての選択でした。
価格も最強クラスなので、その点がネックでしたが、徒歩キャンプでは使わなくなったコットやチェアーを売却した資金で思い切って購入しました。
特徴としては暖かいと言うことにつきますが、パッキングサイズも小さく軽量で、また新型ウィングロックバルブも使いやすく、さすがに良い物だと感じさせてくれます。
価格は買ってしまった今でも高すぎるとは思っていますが、最強クラス以外のエアーマットならばインフレータブルマットでも充分なので、エアーマットを買うならば、最初から最強クラスを買った方が断熱性の面で絶対に後悔しないと思います。
以下に新型のウィングロックバルブの特徴を書いてみます。
新型ウイングロックバルブは逆流防止式なので、旧型バルブとは違い息を吹き込みながらバルブを閉めると言うコツが必要ないのは、ありがたいです。
ポンプサックは上記のような空気の抜けがあるので使用感はイマイチですが、それでも8~10回の充填でほぼ満タンまで入れられますので、充分かと思います。
参考重量
- カタログ数値 430g (本体のみ)
- 実測値 533g (スタッフバッグ、ポンプサック、リペアキット込み)
比較対象
ネオエアーXサーモと同じく、内部に断熱フィルムを挟み込んだニーモのテンサーアルパインシリーズを比較対象としました。
ニーモの方がだいぶ価格が安いのでかなり悩みましたが、やはり寒いのがイヤなのが一番の理由で、また買い直すのもイヤなので、最強R値6.9のネオエアーXサーモを選択しました。(因みにテンサーアルパインのR値は4.8)
ニーモのテンサーアルパインを使ったことがないので実際の比較はできませんが、ネオエアーXサーモは地面からの冷えを感じたことがないので、これはこれで良かったと思っています。
あとがき
実は一番最初に買ったサーマレストマットはクローズドセルのリッジレストソーライトと言う銀ソルの丸めるタイプのマットでしたが、オートキャンプを止めたのでパッキングサイズが大き過ぎて持って行かれなくなり、折り畳みのZライトを買った経緯があります。
そのZライトですら混んでいる電車やバスで行く徒歩キャンプではジャマなので、ザックに収納できるプロライトプラスを買いました。
その後、寒さ対策と軽量化対策でネオエアーXサーモまで買ってしまいましたが、現在は行く場所の予想気温と地面の様子で2種類のマットを使い分けています。
それでも、どちらかと言えばパンクしても最低限の断熱性を確保できるプロライトプラスの使用率が高いです。
パンクさせないように細心の注意は必要ですが、何しろ年寄りに冷えは大敵ですので。
おまけの失敗談
何だかパンクのことばかり気にしていますが、以前に不注意でインフレータブルマットをパンクさせてしまい、ちょっと大変だった経験があるので、ビビッているのです。
それはテント内で探し物をしていて、小物をマットの上にぶちまけてしまい、その中の何かが刺さってパンクしたのです。
その晩はずいぶんと寒いなと思いつつも気付かずに寝ていて、翌朝にはほぼ空気のない状態だったのですが、リペアキットで何とか補修をしてもう一泊をしのいだことがあります。
その時はリペアキットを持っていたので助かりましたが、それ以来、細心の注意を払って使用していますので、今はどのマットでも無事に寝られていますが、本当に気をつけないとダメだと思い知った経験でした。
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さて、失敗談もありますが、マットはそれなりに高価な買い物ですし、シュラフと共に安眠には欠かせない物ですので、使用状況や寝心地など充分に吟味してから買われることをお薦めします。
寝心地の良いマットが見つかると良いですね。
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最後までお読みいただき、ありがとうございます。