R値から考える 心地よい寝心地のサーマレストマットはどのマット
ソロでソト遊び、ソロキャンプ歴4年、通算キャンプ歴20年以上の、ソロソトキャンプ管理人のサトシンです。
このブログはソロキャンプと旅や街歩きなどを発信していきたく開設しました。
ソロキャンパーとしては初心者ですが、少しでも管理人の経験が皆さんのお役に立てれば幸いです。
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さて、このブログもテントを書いてきましたので、次はシュラフといきたいところですが、管理人としてはシュラフよりもマットを先に書いてみようと思います。
マットは新規格 (ASTM F3340)R値という統一規格を採用するメーカーが増えてきました。
R値とは一言で言うと断熱性を表す数値で、その数値が大きいほど断熱性が高い、すなわち暖かいマットとなります。
以前は各社それぞれの基準で測定していましたが、2020年に統一された規格になり、それに伴ってサーマレストもR値の見直しがされました。
しかし、実際に購入するにあたっては、R値以外にもいろいろと疑問点があると思います。
- 「マットの種類っていろいろあるけど、何が違うの?」
- 「寝心地が良いマットが欲しいのだけれど、どれが良いの?」
- 「寒いのが苦手なので、冷えないマットが欲しいな~」
- 「エアーマットってパンクが心配だけど、本当のところはどうなの?」
などなど疑問は尽きませんが、大丈夫です、この記事ですべてわかります。
では、現在管理人が使用しているサーマレストマットを例に考えてみましょう。
マットの種類
まずマットの種類ですが、ザックリと下記の3種類に分類できます。
- クローズドセルマット
- インフレータブルマット
- エアーマット
それぞれに特徴がありますが、徒歩キャンプでの使用を考えるとパッキングサイズが重要となりますので、最初にパッキングサイズの比較写真を載せてみます。
(こんな感じ↓↓)
左から、ネオエアーXサーモ、プロライトプラス女性用、Zライトですが、こうして並べて見ると、パッキングサイズの違いが一目瞭然ですね。
では、それぞれのメリットデメリットを考えてみましょう。
なお、数値データはサーマレストのカタログ数値です。
1. クローズドセルマット
例・サーマレスト・Zライト (銀ソルではないモデル)
- サイズ---51×183cm
- 重量---410g
- 厚さ---2cm
- 収納サイズ---51×13×14cm
- R値---1.7 (銀ソルだと2.0)
メリット
- 広げればすぐに使えるシンプルさ、収納も折り畳むだけなので超簡単
- 当たり前だが素材的にパンクはありえないので、とても安心
- 耐久性があるので、かなり雑に扱っても平気
- 物にもよるが割と軽い
- 価格が安価
デメリット
- 薄いので使用する場所によっては寝心地が悪い
- R値が低いので冬は寒い(冷える)
- ほとんどザックに収入不可なので、徒歩キャンプではジャマになりやすい
まとめ
パッキングサイズが大きいことを除けば、安価で耐久性が良いので、とても使いやすいです。
また、パンクの心配がないのは、特に冬には安心材料ですが、寒い(冷える)のでこれ一枚での使用は厳しいです。
ただし、R値は足し算が可能なので、他のマットや銀マットなどを併用することで、暖かくすることができます。
また、コットを使用する場合でも、コットだけでは背中が寒い冬場にはクローズドセルマットと併用すると暖かくなりますので、お薦めです。
(こんな感じ↓↓)
2. インフレータブルマット
例・サーマレスト・プロライトプラス女性用
- サイズ---51×168cm
- 重量---640g
- 厚さ---3.8cm
- 収納サイズ---28×12cm
- R値---3.9 (統一規格前は4.2)
メリット
- フォーム材入りなので、仮にパンクしても最低限のクッション性と断熱性を確保できる(実経験あり・・・)
- 半自動膨張式なので、ある程度膨らんでから最後に少しだけ息を吹き込めば良いので、膨らませるのが楽
- 厚みがそこそこあるので、寝心地が良い
- クローズドセルマットと比べればコンパクトなのでザックに収納可能
デメリット
- クローズドセルやエアーマットよりも重い
- パンクの可能性がある
- フォーム材入りで空気の抜けが悪く、畳むのがちょっと大変
まとめ
管理人的には一番バランスが取れていて使いやすいと感じています。
エアーマットと比べて多少パッキングサイズは大きいですが、パンクしても最低限のクッション性と断熱性が確保できるのは、数泊するキャンプではとても安心感があります。
半自動で膨張するのは便利ですが、逆に畳む時はちょっと苦労します。
管理人は寒がりなので、より暖かさを重視した断熱性の高いプロライトプラス女性用を使用していますが、これがメインマットとなっています。
(こんな感じ↓↓)
***プロライトプラス女性用ですが、以前はR値4.2だったのが、統一規格R値では3.9となり、実際の使い心地は変わりませんが、何だか損したような気がしている管理人です***
3. エアーマット
例・サーマレスト・ネオエアーXサーモ
- サイズ---51×183cm
- 重量---430g
- 厚さ---6.4cm
- 収納サイズ---23×10cm
- R値---6.9
メリット
- 厚みがあるしポワンポワンで寝心地抜群
- パッキングサイズが小さい
- サイズによってはとても軽いモデルもある
- 内部に断熱素材を封入しているモデルならば、冬でも暖かさ抜群
- 空気の抜けが良いので収納は簡単
デメリット
- パンクすると100%無力になる
- 寝返りで端に寄ると中の空気が移動して、片側がへこんでズリ落ちる(パンパンに空気を入れればある程度は防げるが)
- ポワンポワンでちょっとした動きで揺れるので、人によっては寝心地が悪いと感じる(酔う)可能性もある
- 断熱素材を封入しているモデルだと、価格がとても高い
- 専用のポンプサックがないと、膨らませるのが面倒(工夫しだいではビニール袋等でも代用できるが)
まとめ
熱反射断熱素材入りのモデルなので、とても暖かくポワンポワンで寝心地も最高。
エアーマットはパッキングサイズが小さいので、徒歩キャンプにはありがたいですが、パンクすると本当に100%無力になるので、扱いには細心の注意が必要です。
しかし案外生地も丈夫ですので、実際には不注意によるパンクにさえ気をつければ、問題なく使えます。
それでも、管理人はパンクした時の最低限のエマージェンシー用として、極薄い座布団としても使えるマットも持って行くようにしています。
(こんな感じ↓↓)
あとがき
現在管理人が愛用しているサーマレストのキャンプマット3種類を書いてみましたが、もちろんサーマレスト以外にも、ニーモ、シーツゥサミット、エクスペドなど統一規格R値を採用している良いマットがたくさんありますので、いろいろと比較検討されると良いと思います。
実のところ、どんなに分厚く暖かいダウンシュラフでも、体重のかかる背中と腰はダウンがつぶれてしまうので、空気の層が無くなり冷えを感じます。
それを防げるのがR値の高いマットとなりますが、耐久性と断熱性を合わせ持った物はとても高価なので、購入にはかなり躊躇しました。
それでも、寒さで震えて寝るのはシンドイので、オートキャンプを止めてしまったタイミングでコットも売却して、ネオエアーXサーモを購入しました。
これは本当に暖かく、ほぼ腰の冷えを感じることもなく安眠できます。
ただし、ズリ落ちると目が覚めるので、寒くない時期はインフレータブルマットのプロライトプラスを使いますが、これも極薄のマットとの併用である程度の寒さまでは対応できますし、パンクしても最低限のクッション性と断熱性を確保できる安心感は実にありがたいです。
ですので、どれか一つを選ぶとすれば、管理人的には多少重くてもインフレータブルマットのプロライトプラスを選びます。
皆さんもご自身のキャンプフィールドと季節に合ったマットが見つかると良いですね。
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最後までお読みいただき、ありがとうございます。