モンベルダウンハガー800#2の使用感を紹介 ナンガとの比較画像も掲載
ソロでソト遊び、ソロキャンプ歴4年、通算キャンプ歴20年以上の、ソロソトキャンプ管理人のサトシンです。
このブログはソロキャンプと旅や街歩きなどを発信していきたく開設しました。
ソロキャンパーとしては初心者ですが、少しでも管理人の経験が皆さんのお役に立てれば幸いです。
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さて、以前のシュラフの選び方の記事で
『選ぶべきシュラフは、実際の気温よりも-5℃~-10℃低い温度に対応する快適使用温度(ヨーロピアンノーム規格)設定のダウンシュラフ』
と書きましたが、今回は管理人が所有しているモンベルとナンガのシュラフについて解説していきます。
この記事を読んでいただくと、下記の疑問等を解決するヒントになります。
- 「快適使用温度はわかったけど、他に何か注意することはあるの?」
- 「モンベルのシュラフの特徴って何?」
- 「モンベルのスーパースパイラルストレッチって使いやすいの?」
- 「ナンガのシュラフの特徴って何?」
など実際の使用感を知りたい方もいるかと思いますので、現在管理人が使用しているモンベルダウンハガー800#2を例に考えてみたいと思います。
まずは以前に書いた快適使用温度以外に知っておくべき防水性と撥水性についてを考えて見ましょう。
以前のシュラフの快適使用温度についての記事はこちら
大切なシュラフの防水性と撥水性について
雨でシュラフを濡らすこともありますが、それよりも注意しなければならないのは、テント内での結露の問題です。
テント内では外気温との温度差で、けっこう結露する場合がありますので、シュラフ表面の生地の撥水性や防水性はとても重要になります。
管理人は以前に12月の道志川周辺のキャンプ場で、うっかり猛烈な結露でシュラフをビショビショにしてしまった経験があります。
幸いモンベルダウンハガーの撥水性が素晴らしかったので、中のダウンはほとんど濡れずに済んだのですが、その日もそのまま泊まる予定でしたのでちょっと焦ってしまいました。
その時に使用していたテントはステイシーST2でしたが、ダブルウォールでも油断すると、本当にビショビショに結露すると思い知りましたが、結露を防ぐ方法は案外簡単で、隙間風で寒くても少しだけインナーテントの換気口やドアを開けておけば、たいていの場合はほとんど結露しません。
また、それでも寒さの中を何泊もするようならば、安心材料としてシュラフカバーなどの使用も考えられます。
(管理人もその時の経験からシュラフカバーを買いましたが、それ以来あまり結露したことがなく、出入りが面倒なので実は宝の持ち腐れと化しています・・・)
最近の一流メーカーの生地の撥水性は相当に凄いので、多分よっぽどでなければ中のダウンまでは被害が及ばないと思いますが、ナンガやモンベルの防水生地や撥水ダウンを使用したシュラフならば、シュラフカバーの必要がなく便利です。
価格はそれなりに高価になりますが、安心料としては"ありかも"と思っています。
管理人が使用しているシュラフ
いろいろなメーカーのシュラフがありますが、もちろん管理人はそれほど多くのメーカーの物を使っていませんので、ここからはやはり独断感が強くなります。
過去には天山(テンシャン)と言う中国製造のダウンシュラフが有名でしたが、管理人は天山ではなくメーカー名は忘れてしまいましたが、同じく中国製の大容量ダウンのモッコモコのシュラフを愛用していて、それで雪中キャンプや極寒キャンプなどもしてきました。
まだ、使用温度の規格などはない時代でしたが、結局のところ暖かさはダウンの量に比例すると思っていますので、それをふまえて考えてみましょう。
比較検討は代表的メーカーのモンベルとナンガを想定していますが、それ以外にも信頼のおけるメーカーはたくさんありますので、お好きなメーカーのものを選べばOKだと思います。
モンベルのシュラフの特徴
モンベルのシュラフの最大の特徴はスーパースパイラルストレッチシステム又はスパイラルストレッチシステムと言う伸びる機能を備えていることです。
これは本当に素晴らしい機能で、パッキングサイズも小さくとても軽いですし、シュラフ内で足を曲げるのも楽々なので、窮屈さで目が覚めることが少ないです。
これは安眠のためには、けっこう重要な要素ですので、検討に値すると思います。
また、撥水加工も強力で、結露でビショビショに濡らしてしまった経験のある管理人には心強い限りです。
では、そのスーパースパイラルストレッチのモンベルの中で、どの快適使用温度のモデルが良いかを考えてみます。
一番人気と言われるスリーシーズン用でオールマイティーな#3が良いか、それとも#2が良いかを考えると、管理人としては#2をお薦めします。
ダウンハガー800を例にとると、2020年の価格差は8,000円(税抜)、重量差は160g、快適使用温度で4℃と0℃の差ですが、価格はともかくとして、重量差の160gは極端なウルトラライトキャンプを目指さなければ誤差の範囲ですので、春先や晩秋にもキャンプをするならば絶対に暖かい方を選ぶべきです。
暖かいぶんにはジッパーを開いて足や腕を出すなどで対処できますし、それでも暑いようでしたら、フルオープンにして身体の上に掛けておくだけも大丈夫ですが、寒いのはもうどうしようもありませんので、迷ったら暖かいモデルを選べば間違いありません。
もっとも暑いシーズンは完全に使用不可になりますが、それはまた別の薄くて安い化繊のシュラフでも対応できますので。
***モンベルダウンハガー800は2021年からシームレスダウンハガー800にモデルチェンジをしました***
ナンガのシュラフの特徴
ナンガのシュラフの特徴は、オーロラテックスやオーロラライトと言う防水透湿素材を使った防水モデルと、UDD(ウルトラドライダウン)と言うダウン自体に超撥水加工をほどこしたモデルが有名です。
それとすべてメイドインジャパンで永久保証。
追加でダウンを加えることも可能(有料)。
また、各アウトドア―ショップとのコラボ製品もあり、バーゲンセールなどで定価よりもかなり安く買える場合があるのも魅力的です。
また、スタンダードモデルやオーロラシリーズ、UDDなど自分の使用目的に最適なモデルが数多く揃っていて選べるのも嬉しいですね。
カタログ上の快適使用温度を見ると0℃位までならば450クラス、-5℃位までならば600クラス、それ以下の寒さならば750~900クラスとなっていますが、上記のようにヨーロピアンノームの"落とし穴"を考慮に入れると-5℃~-10℃位は余裕をみておくほうが無難です。
それと、これはオーロラ素材の特徴なのですが、防水素材のため空気の抜けがかなりわるいので、スタッフバッグに収納するのがとても大変、力の弱い女性だと収納できないかもしれないのでは、と心配するくらい大変です。
これは多少大きめのコンプレッションバッグを使用することで解決できますので、とりあえず老婆心まで。
モンベルとナンガ比較画像
ナンガはオーロラライト850ロング、モンベルは#2なのでナンガで言えば450クラスだろうと思いますが、その差を考えてもモンベルスーパースパイラルストレッチの小さくなる優位性がわかります。
まさかここまで差があるとは、並べて見るまで思っていませんでした。
ナンガロングですが、身長173cmの管理人には大き過ぎましたが、このモデルがロングしかなかったので、良しとしました。
ナンガはこの状態では60リットルクラスのザックで運ぶのには厳しいです。
ナンガもコンプレッションバッグでここまで圧縮すると、60リットルクラスのザックの底部に横にした状態で収まります。
あとがき
さて、モンベルとナンガ、それぞれの特徴を書いてみましたが、ダウンシュラフの大敵の結露の問題は表面素材の撥水性などで、かなりのところまでは安心ですが、それでも絶対に濡らさないと言う保証もありませんので、対策としてシュラフカバーを考える訳ですが、実はこれがけっこう面倒なのです。
何しろ狭いテント内で狭いシュラフに入るのに、シュラフカバーとシュラフ、おなかつ本当に寒い時期にインナーシュラフまで使おうとなると、へたをすると3回もジッパーの開け閉めをしないとなりません。
しかも、寝ている途中でトイレに行きたくなるなどは最悪ですし、トイレはともかくとしても暑くなって足を出したくなっても、ちょっとやそっとでは出すこともできません。
特に管理人は五十肩と前腕二頭筋断裂未遂の後遺症で、狭いシュラフ内で何回もジッパーの開け閉めをすることが非常に苦痛、また肩痛の再発も懸念されます。
となるとシュラフカバーの必要がない防水の冬用のナンガのシュラフが俄然魅力的に見えてきて、物欲大魔王が降臨して昨年末のバーゲンセールで購入してしまいましたが、緊急事態宣言でキャンプに行かれないのでまだ使用していません。
使用したら感想を書きたいと思いますが、暖かくなってきたので、当分冬用シュラフを使う機会がないような気もしますが・・・。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。