オートキャンプと徒歩キャンプにベストマッチなテントはどのテント
ソロでソト遊び、ソロキャンプ歴4年、通算キャンプ歴20年以上の、ソロソトキャンプ管理人のサトシンです。
このブログはソロキャンプと旅や街歩きなどを発信していきたく開設しました。
ソロキャンパーとしては初心者ですが、少しでも管理人の経験が皆さんのお役に立てれば幸いです。
********************
前回の記事で、あなたにピッタリのソロキャンプはどのスタイルと書きましたが、今回はスタイル別にあなたにベストマッチする(と思う)、テントを考えてみましょう。
まずはオートキャンプと徒歩キャンプにマッチするテントを考えてみますが、オートキャンプと徒歩キャンプで使えるテントはだいたい同じです。
違うのはテントの重量とチェアーやテーブルなどの持って行かれるグッズ類の量だけだと考えています。
メニューは下記の3項目ですが、もちろん管理人の独断と偏見に満ちています。
- 大型ワンポールテント
- 前室の広いドームテント
- 小型テントと小型タープの組み合わせ
では、書いていきましょう。
オートキャンプと徒歩キャンプに共通するテント選び
オートキャンプなのか徒歩キャンプなのか、選べるテントはだいたい同じなのですが、それでも若干の違いがあります。
オートキャンプならばほとんど重量を気にすることはありませんので、基本的にはどのようなテントでもOKですが、徒歩キャンプではどうしても持って行かれる重量に限界がありますので、テントのパッキングサイズと重量が重要となります。
また、オートキャンプでも一人で設営撤収をする前提で言えば、張りやすいテントが必須です。
テントが大型になればそれだけ居住性は快適になります。
しかし、それに反比例して重量もかさみ、強風など天候によってはひょっとすると一人では張れない可能性もあります。
また、大型テントですと付帯するチェアーやテーブルなども高さのある物がマッチしますので、全体のグッズ類のパッキングサイズが大きく重くなってしまい、徒歩キャンプでは不利となる場合があります。
1. 大型ワンポールテント
テント内で立って行動できるくらいの大型のテントがお好みならば、ソロキャンプではワンポールテントが最適と思います。
もちろん大型のツールームテントなどならより快適ですが、複雑な組み方のテントだと一人での設営撤収はけっこう苦労する可能性がありますので、ソロキャンプでは厳しい感じ。
そこで代表的なワンポールテント、例えば大人気のテンマクデザインのサーカスTCシリーズや、管理人が使っていたルクセのメガホーン2などは、大きさの割には張りやすいテントですのでかなりお薦めです。
(こんな感じ↓↓)
では、ワンポールテントのメリットデメリットを考えてみましょう。
メリット
- 基本的にはペグダウンをして1本のポールで立ち上げるだけなので、設営撤収がとても簡単
- ペグダウンして立ち上げた時点でほぼ設営完了なので強風下でも張りやすいし、張り綱をしっかり張れば案外風にも強い
- 大型テントならば高さが2m以上あるので、テント内での行動が圧倒的に楽
- しかも、広いのでコットやチェアーなども楽々セットできるし、薪ストーブなどの暖房器具も設置可能(一酸化炭素中毒には細心の注意が必要です)
デメリット
- ペグダウンがしっかりとできる場所が必須、ペグが抜けると倒壊の恐れがある
- しっかりペグダウンするための長くて頑丈なペグとペグハンマー等が必要
- 構造上、必ず地面に広げてからペグダウンするので、テント内側がけっこう汚れるし雨だと最悪。それを防ぐにはテントの底面積ほどのグランドシートが必要
- 広いので冬は暖房器具なしだとけっこう寒い
- 反対に広いので猛暑でも涼しいような気がするが、実際にはやはり暑い・・・
メガホーン2を選択した理由
大型ワンポールテントを購入する時の候補として、大人気のテンマクデザインのサーカスTCとルクセのメガホーン2を検討しました。
サーカスTCは素材的に焚き火の火の粉などにも強く、見た目もコットンライクで自然に溶け込み、とても購買意欲を掻き立てるテントでした。
しかし、そのTC素材からくるデメリットとしてパッキングサイズが大きく重くなります。
特に雨や夜露などで水分を含むと重量が増え、マンションの狭いベランダでは乾かすのも一苦労。
対してメガホーン2はナイロン素材なので大きさの割には軽量で、サーカスTCの約10kgと比べて半分の約5kg、この重量差はオートキャンプだけではなく徒歩キャンプも視野に入れた場合、管理人としては決定打でした。
機能的にも前後の出入口がメッシュにもできるので虫除けになるし、インナーテントも標準装備でコストパフォーマンスも良いので、メガホーン2に決定しました。
実際にオートキャンプ以外に徒歩キャンプやディキャンプでも何度も使いましたが、軽くて良いテントでした。
まとめ
管理人が大型のワンポールテントを選んだのは、やはりテント内で立って行動できることが最大の理由です。
何しろ立って行動できれば、圧倒的に腰への負担が減ります。
シニア世代の管理人には、これはとても大きなアドバンテージで、実際に楽でした。
コットや普通に腰掛けられるチェアーも使えて、実に快適。
しかし、身体的弱点からオートキャンプに行かなくなってしまったので、もう少し小型のテントでも充分かと思い、メガホーン2は手放してしまいました。
それでも、やはり大型ワンポールテントは、ソロオートキャンプには最適だと思っています。
2. 前室の広いドームテント
大型ワンポールテント以外で、管理人がお薦めするソロキャンプに向いたテントは、前室の広いドームテントです。
例えば雨でも前室で調理や酒盛りができるし、夜間にチェアーなどグッズ類を収納できるなどの防犯面でも有利になります。
広さもソロで使うには充分ですし、パッキングサイズがそこそこ小さく軽いのも有利な部分です。
代表的なものを挙げると、小川キャンパルのステイシーST2やコールマンのツーリングドームなど、前室のドア部分で簡易的なタープが作れるモデルが便利です。
(こんな感じ↓↓)
では、前室の広いドームテントのメリットデメリットを考えてみましょう。
メリット
- とにかく前室が広いので居住性抜群
- モデルにもよるが広さの割にはコンパクトなパッキングサイズのものもある
- ペグなしでも完全に自立するモデルもある
- ソロならば充分に広いし、ロースタイルの半お座敷キャンプにも最適
- 強い日差しや多少の雨でも前室と簡易的タープ部分があれば、ある程度までは快適に過ごせる
- ほとんどのモデルがダブルウォールなので悪天候でも安心感があるし、寒さにも強い
デメリット
- ポールの本数が多くなりがちなので、慣れないと設営撤収が面倒
- コットや普通の高さのチェアーなどは多少使いづらいので、ロースタイルの物が欲しくなる
- 簡易タープ効果で猛暑でも涼しいような気がするが、実際には暑い・・・
ステイシーST2を選択した理由
ワンポールのメガホーン2はとても使い易いテントでしたが、オートキャンプをあきらめた時、徒歩キャンプでは付帯するグッズ類のサイズからくるパッキングの負担も考えて、メガホーン2は手放してステイシーST2を購入しました。
小川キャンパルのステイシーST2は、以前勤めていた会社で前身の小川テントの製品を扱っていたので、メーカーとして馴染みもあり信頼できると感じていたからで、比較候補としては同じく扱いブランドだったモンベルのクロノスキャビンを候補にしました。
しかし、モンベルのクロノスキャビンはペグダウンなしだと前室が立たないので、ステイシーST2と比べると設営がちょっとだけ面倒かと思い、前室も含めて完全に自立するステイシーST2にしました。
(もちろん強風で飛ばされないためのペグダウンは必要ですが)
ステイシーST2はこの手のドームテントとしては高さがあるので、居住性がとても良く、前後から出入りできるなど使い勝手も上々で、噂どおりソロキャンプ最強だと感じています。
(モンベルのクロノスキャビンもコストパフォーマンスを考えると素晴らしいテントなので、本当に最後まで悩みました)
まとめ
何と言っても前室が広いのと簡易タープが合わさっているのが、最大のメリットです。
かなりのグッズ量でもセッティング可能です。
設営も慣れれば簡単だし、パッキングサイズも徒歩キャンプでも問題なく持って行かれます。
キャリーバッグとディパックならば楽々ですし、大型ザックとトートバッグ程度でも可能です。
実際にこの写真は日光中禅寺湖菖蒲ケ浜での徒歩キャンプですが、大型ザックとトートバッグで持って行きました。
山岳キャンプを除く、オートキャンプと徒歩キャンプではオールマイティーに使えるテントだと思います。
3. 小型テントと小型タープの組み合わせ
ステイシーST2をソロキャンプ最強と書きましたが、実はもう一つの選択肢として小型テントと小型タープの組み合わせもなかなか良いと思っています。
これはたまたまテンマクデザインの旧パンダテントが廃番でセールになっていたので、つい衝動買いをしてしまったことからこの組み合わせになったのですが、暑いシーズンにはこれ一択で使用しています。
(こんな感じ↓↓)
何しろ近年の猛暑の中でのキャンプは最悪で、もう高原か山にでも行かない限りは対応のしようもありません。
それでも休みの関係などで猛暑もかえりみず平地でのキャンプをするならば、どうしてもタープは必需品です。
ステイシーST2の簡易タープでは管理人には耐えられませんでしたので、もう暑い時期のタープなしは考えられません。
では、メリットデメリットを考えてみましょう。
メリット
- 雨でもまったく問題なし、日差しも遮れて涼しく過ごせる
- 当たり前だがスペースが広くて快適度アップ
- 張り方によっては、猛暑にも対抗できる可能性がある
(こんな感じ↓↓)
デメリット
- 設営撤収が面倒で時間がかかる
- 強風時には危険なこともあるのでタープをあきらめることも必要
- 小型とは言え両方持って行くと、結局は重くなりパッキングスペースも必要
- タープ用には長くて頑丈なペグ等が必須なのも重量増になる
- 張り綱部分も含めるとけっこう広いスペースが必要
パンダテントとタープを選択した理由
単純にパンダテントが廃番セールで安かったので衝動買いをしてしまったからですが、メガホーン2を使っていた経験から、ワンポールテントの設営が楽なことが分かっていて、ちょうどディキャンプにも気軽に持って行かれる小型軽量なテントも欲しいと思っていたところで、安く購入できてラッキーでした。
その後、専用タープと冬用にSTD(スタンダード)インナーテントと、フチが立ち上がる専用のバスタブ型グランドシートも買ってしまい、何だかんだでけっこうな金額になってしまいましたが、場所や天気によっていろいろな組み合わせができるので、結局は一番使用しているテントです。
まとめ
タープを張る面倒さえ克服できるならば、これが一番過ごしやすいですし、季節と天気によってはパンダテント単体で行くこともあります。
熱中症の危険がある猛暑の時期のキャンプはお勧めしませんが、それでもタープがあるとだいぶ暑さは緩和できます。
もちろん小型ワンポールテント以外の小型ドームテントと小型タープの組み合わせでも快適に過ごせますし、いろいろと応用できるのも大きなメリットです。
あとがき
さて、3種類のお薦めテントを書いてきましたが、もちろんこれは管理人の独断です。
使いやすい使いづらいはそれぞれのキャンプスタイルによってまったく違いますので、上記はほんの参考程度にしかならないと思いますが、テントはキャンプで真っ先に必要なものですし高価でもありますので、そうそう買い替えることも難しいアイテムです。
まずは皆さんの好きなキャンプスタイル、してみたいキャンプスタイルをよくよく検討してからテントを購入することをお薦めします。
それでも、あえてオールマイティーに使えるテントと言うならば、上記にも書きましたが前室の広いドームテントをお薦めします。(山岳キャンプは除きます)
いろいろなメーカーから同様なモデルが発売されていますし、コストパフォーマンスが良さそうなものも多々ありますので、たくさんの中から選ぶ楽しみもあると思います。
それと、これはぜひお願いしたいのですが、ソロキャンパーに限らずたまに強風の中を悪戦苦闘してタープを立てている方がいらっしゃいますが、何とか立てられてもタープは形状によってはとても突風に弱いです。
よほどガッチリしたペグと張り綱で強固に張らない限り、またそれでも突風で飛ばされると、抜けて一緒に飛ばされるペグが最悪の凶器になります。
ご自身と回りの方を守るためにも強風下でのタープ張りはあきらめましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
-------------------
管理人の住んでいる東京都は現在緊急事態宣言が発令されていますので、この記事のキャンプ写真は全て緊急事態宣言発令中ではない時期のものを掲載しています。